ハードコンタクトレンズの酸素透過性

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ハードコンタクトレンズと酸素

私が、ハードコンタクトレンズを装用し始めた頃、ソフトコンタクトレンズなどありませんでしたし、酸素透過性などという言葉も聞いたことがありませんでした。 その頃の、ハードコンタクトレンズは装用時間も長くて8時間位でした。

 

そのうち、ソフトコンタクトレンズが出始め、ハードコンタクトレンズも酸素透過性と言われるものがでてきました。

 

酸素透過性のハードコンタクトレンズとは、文字通り酸素を透過するレンズということです。

 

角膜には血管がないので、酸素や栄養分は涙などから供給されます。涙に溶けた酸素は、レンズの下へ入り込んだ涙から、または酸素透過性のレンズを通過して、角膜へと渡ります。

 

レンズの下へ入り込むには、レンズと角膜のカーブがきちんと合っていることが必要となります。

 

また、レンズを通過するには、レンズの酸素透過性が悪くなっていると酸素の供給がうまくいかないことになります。

 

ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズと違って、装用中も、まばたきによってレンズが動きやすく、涙がそのたびに入れ替わりやすいので、酸素もソフトコンタクトレンズに比較すれば、供給しやすいレンズです。

 

しかし、いくら酸素透過性とはいえ、コンタクトレンズを装用しない時に比べれば、角膜への負担は大きいものです。

 

最近の酸素透過性コンタクトレンズは、一日中装用してもいいというレンズも多いですが、年齢とともに装用時間を減らすこと、朝起きた時と、夜寝る前は、30分位コンタクトレンズを装用しない時間を作り、目に酸素を送り込むようにしたほうが、目にいいそうです。

 

酸素がうまく角膜にいきわたらないと、角膜が腫れ、夕方になると目が重たくなったり、角膜びらんなどの炎症を起こすことになってしまいます。

 

酸素透過性のハードコンタクトレンズ

どのくらいの酸素透過性があるのかを見きわめるには、Dk値というものあります。

 

このDk値の数値が高いほどたくさんの酸素を透過させますので角膜に良いレンズといえます。できれば、100以上の数値のハードコンタクトレンズを選びましょう。

 

Dk値の高いハードコンタクトレンズ

メニコンティニュー 163
シードs−1 151
旭化成アイミー EXプレミアム 136
旭化成アイミー サプリーム  136
東レ ブレスオー”スーパーハード 150
東レ ブレスオー”ハードCL 150

 

 

この酸素透過性ハードコンタクトの表面には酸素を透過させるための小さい穴が無数にあいています。 この穴が汚れによりつまってしまうと、いくらいいレンズを購入しても、酸素の透過率が悪くなってしまいます。コンタクトレンズのお手入れはとても大事です。

 

ボシュロムEX-O2など、汚れのつきにくいというハードコンタクトも販売されています。酸素透過性だけでなく、レンズの材質にも購入する時に注意しましょう。