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【マリアが亡くなる5日前】
猫風邪で老猫マリア 動物病院に入院
動物病院の待合室でよく、入院をさせずに、朝猫を連れてきて動物病院に預けて、仕事に行き、帰りに引き取りに来る方がいるのを見ていた。
また、1日に2回、朝と夕方、点滴に連れてきている方がいた。
老猫が入院によって受けるストレスを考えてのことだろう。
そうできればいいのだが、私は仕事に行かなければならない。
もう、遅れていったり、休んだりするわけにもいかない。
もう、入院しかないと思った。
とても心配でマリアを家には置いておけない。
マリアにはストレスになるかもしれないが、もうそうも言ってられないと思った。
お父さんに、マリアを病院に連れて行って、入院させてとお願いした。
偶然、お父さんは朝時間に余裕があり、マリアを連れて行ってくれるという。
お父さんが神様に思えた。
そして、もう一つのB動物病院で、抗生物質をお父さんに買ってきてもらった。
「抗生物質の薬がなくなれば、買いに来てください」と言われていた。
薬をもらえるだけで、とても助かる。
食欲は少しあるけれど、いつもよりおとなしくなっている猫、ミケ、アラン、カリン、すみれなどの猫達に抗生物質を飲ませたかった。
入院1日目のマリアの様子
夕方、ミントを連れて、マリアの様子を見に行った。
病院のケージの中で、ぐったりと寝ていた。
咳が今までひどかったので、疲れていたのだと思った。
ステロイドのおかげで、咳はだいぶ治まっていた。
男の先生は、「日曜日を退院のめどにしましょう。」
とおっしゃった。
その時は、そんなに早く退院できるんだ! と内心思った。
「このまま死んじゃうのかなあ」とぐったりしているマリアを見て私が言うと、
「そんなことはないでしょう」と先生は言う。
その言葉を信じて、マリアを置いてきた。