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お骨上げ
火葬が完了したことを知らせるアナウンスがありました。
母親と弟と私がまず遺体を引き渡したドアの前へ行き、骨になった父親が出てくるのを確認しました。 みんなが集まっている部屋へ父親を運びました。
係の人が「これが、のどぼとけです。」とか「尾てい骨です」とか主な骨を説明してくれました。
二人で一組になって二つの箸でいっしょに一つの骨をつかみ、骨壷へ入れました。
箸を使うのは、三途の川の「橋渡し」をするという意味があるそうです。
一人1回づつそれを行うと残った骨は係の人がきれいに集めて骨壷へ入れます。
骨になって骨壷に入ってしまった父親。残った私たちのお役目も終わりに近づきました。亡くなったという知らせを聞いてから、もめごともなくみんなで送り出せてよかったと思いました。