犬の虐待なんて!

    
  
犬の虐待
   
ガリちゃんのお話
  
  
  
  

犬の虐待をなくそう

  
  よそのお宅の犬のことまでとやかく言えませんが、だまってみていられませんでした。
  犬にえさをあげないのは虐待ですよね。
  虐待をされていたであろう犬のガリちゃんのお話です。
  
    
  
  
  私は車通勤ですが、信号待ちで停車中、フト右を見ると ガリガリにやせた犬がいます。
  今まで、気がつきませんでした ここに犬がいることなんて…
 
  家から歩いて3分位の所なので 犬の散歩の途中、ソーゼージを持って行ってみました。
  フェンスのない貸家、道路沿いなのでエサはすぐにあげられます。
  ソーゼージをあげるとガツガツと食べ、もっとないかと私のほうを見上げました。
  
  それにしてもよその家の犬にエサを勝手にあげるのは、やはりよくないのではないかと
  思いました。
  
  しかし、3日後位にまたその犬を見てしまいました。
  ガリガリにやせ、猫のように丸まって寝ています。
  
  もうダメだ! ほっておけない!
  
  ガリガリなのでガリちゃんと名前を勝手につけました。
  
  犬はやはり人間のソーセージよりもドッグフードの方が
  犬の体をつくるためにはいいに決まっている。
  カップラーメンの空き容器に犬のポリポリと缶詰を
  混ぜたものをいれました
  
  私は、夕方、リリーとノンを1匹ずつ、2回散歩に行きます。
  1回目のリリーの散歩の時に、
    エサの入った容器をガリちゃんの所へ持って行き、
  20分位後、2回目のノンの散歩の時に、
    その食べ終わった容器を回収するようにしました。
  容器が残っていて、エサをあげていることを知られたくなかったから…
  
  初めてあげた時は、よろよろと起き上がり、ガツガツと食べました。
  もしこのままあげなかったら死んでいたかもしれない。
  
  うちのリリーとノンは、何か異様なものを感じるのか近づきたがりませんでした。
  そばに行くと、頑としてそれ以上近づかないように動かなくなってしまうのです。
  
  散歩に行けそうにない日は、朝出勤する時に、パンに缶詰の肉を
  はさんだものを持っていき、会社の帰りにガリちゃんにあげました。
  
  近所の人でやはりエサをあげている人がいるらしく、
  犬のポリポリやおせんべいが落ちていることが
  よくありました。
  
  よその家の犬にエサをあげるのはいけないのでは、
  という気持ちをいつも持っているので、常に人目を
  気にしていました。
  前の道路に、信号待ちの車が、青信号になって、いなくなってから、誰も見ている人が
  いない時にサッとエサを置いてきました。
  
  2,3ヶ月すると、体全体にうっすらと肉がついたように見え、大きくなったように見えました
  以前はうずくまっているだけでしたが、この頃は、おすわりをして私が来る方をじっと見て
  待っているのがわかりました
  
  しかし、いつまでもこんなことをしていても…と思いました。
  貸家の大家さんを知っている人がいるので聞いてもらうと
  「番犬として飼っている」と言っていたそうです。
  2匹いたそうですが、1匹は死んでしまったそう きっと弱い方が死んでしまったのでしょう。
  
  だまって連れてきちゃおうかと何度も思いました
  飼っている犬だから、犬どろぼうになるのかな
  あれでもかわいがっているのかな
  餌をあげていないのだから、飼っているうちに入らないんじゃないか。
  
  いろいろ考えましたが、飼い主がどんな人かわからないし、
  話をする勇気がありませんでした
  警察に言おうかとも考えましたが、犬の事で動いてくれるはずもないだろう。
  
                    おくらの花うちにはすでに3匹の犬がいるし
  犬を飼うことは本当にたいへんだと
  身にしみてわかっていました。連れてきたら連れてきたで
  またたいへんです。
  それに里親を探すにもあんなガリガリの犬をもらって
  くれる人もいないだろう。
  
  とりあえずエサをあげ続けました。
  たまに道路からは見えない、家の裏にいて見えないことも時々あったので
  そういう時はだれかに餌をもらってお腹がすいていない時だろうと
  思ってました。おなかがすいていれば、道路側におすわりをして私を待っています。
  
  そして真夏のとても暑い日が続きました。
  
  2日続けて姿が見えなかったので、おなかがすいていないだろうと思い、
  餌は持って行きませんでした。
  
  そして3日目、姿は見えませんでしたが、餌を持って家の裏のほうを思い切って
  のぞいてみました。今まで、家の裏の方は、よそ様の家だし、そこまで入ったことが
  ありませんでした。
  
  すると、犬小屋の中に入ったまま動かず元気がなさそうなガリちゃんがいました。
  犬用の餌入れの容器には、いつ入れたか分からない真っ黒になって腐ったポリポリが
  入ってました。食べれるようなものではありません。
  
  お腹がいっぱいで姿が見えなかったのではなく、体調が悪くて出てこれなかったのです。
  この暑さと、もともと体力がなかった事と、新鮮な水もなかったために弱ってしまったよう
  です。お水くらいはあげていると思っていました。
  
  それから 4,5日、ペット用の牛乳や、今まで大好きだったもの、そして最後には鶏肉を
  煮て持って行きましたが、口まで近づけても食べようとはしませんでした。
  
  それからガリちゃんの姿を見ることはなかったし、犬小屋を覗き込む
  勇気もありませんでした。
  
  それからも毎日むせかえるような暑い日が続きます。
  
  まだ生きているのだろうか?この暑さで生きているはずもないだろう
  
  もう埋めてあげただろうか? せめて早く埋めてあげてほしい。
  と前を通るたびに思いました。はなもも
  
  あんな弱々しい犬が歩かなくなっただけで、
  すぐに雑草が生え、草丈が
  20〜30cmくらいに伸びました。
  
  そして、約半月位も過ぎた頃、朝、前を通ると、
  雑草がきれいになくなり 土が盛り上がっていました。
  
  私にもっと行動力があったら、死なせることもなかったのだろうと悔やみました。
  相手がどんな人であろうと話をすればよかったのです。
  今度、このような虐待があった時は、もっと強くならなくてはと思いました。
   
    
   動物愛護法
 第五章 罰則
  第二七条 1.愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、
           一年以下の懲役または百万円以下の罰金に処する。
         2.愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより
           衰弱させる等の虐待を行った者は、五十万以下の罰金に処する 
         3.愛護動物を遺棄した者は、三十万以下の罰金に処する。
   
  
  やっぱりガリちゃんは、エサを貰えて いなかったのだから、
  虐待されていたってことだと思うのですが…。
  
  この法律が実際に虐待されている動物に対して、実行されるような世の中に
  しなくてはね。 空法律にならないように。

  
  
  ガリちゃん かわいい顔をしているでしょ!
  

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